進む建築現場でのロボット活用 安全で魅力的な建設現場の実現へ

労働力不足に悩む建設業界で、ドローンやロボットの活用が盛んになっている。こうしたRX(ロボティクストランスフォーメーション、ロボット変革)は、生産性を高めるとともに、業界の魅力を高めることにもつながると見込まれている。ゼネコン最大手の鹿島(東京都港区)は昨年12月、さいたま市大宮区で13階建てオフィスビルの内装工事を報道陣に公開した。

繊細に握るロボットハンド ブリヂストン、24年実用へ

ブリヂストンは1日、従来よりも繊細な握り加減を可能にした新開発の「ソフトロボットハンド」を東京都内で報道陣に公開した。生卵など壊れやすい物体をつかんで箱詰めする能力を持ち、工場の製造ラインなどで人と並んで作業できる。対象物を認識する人工知能(AI)技術を搭載し、2024年にも本格的な実用化を目指す。

日本最大ユニコーンが家庭用AIロボットを発表。「名もなき家事」の解消目指すが…

Preferred Robotics(プリファードロボティクス)開発。

「カチャカ」と名付けられた重さ10キロの四角い固体(本体)と、キャスター付きの棚がセットになっており、「配膳して」「片付けて」など話しかけると、料理を食卓に運んだり、食べ終わった皿をキッチンに片付けたりと、一人では抱えられない量や手が離せない時の家事を手伝ってくれる。

プリファードロボティクスの礒部達CEOは語る。  「一つひとつは大したことのない作業でも、毎日何千回何万回とやっていくと大きな負担になる。こうした名もなき家事は、実は家庭内にたくさんあります。カチャカは名もなき家事をサポートするのに一役買えるはず」


固体から液体、液体から固体に変化するロボットが開発された

中国・中山大学、米カーネギーメロン大学らの研究チームは、ナマコから着想を得、固体から液体、液体から個体へと迅速かつ可逆的に状態を変化させるロボットを開発した。

研究チームは、摂氏29.8度を融点とする液体金属「ガリウム」にネオジム、ホウ素、鉄からなる磁性微粒子を埋め込んだ新しい位相シフト材料「MPTM」を開発した。

磁性微粒子を用いて交番磁界に反応させ、誘導加熱を促し、相変化を起こす仕組みだ。また、磁性微粒子によってロボットが磁場に反応して動作できるようになる。