MITが大型構造物建築への利用を目指し自律組み立てロボット群を開発!

このロボットもボクセルで構成されている。そしてボクセル上で静止するため、アームのような構造体がボクセルを保持している。このロボットのボクセル内部には、制御用の各電子回路や関節の役割を果たすジョイントなどが組み込まれており、アームのような構造体の3次元的な動きが可能になっている。

このロボットの驚くべき点は、ボクセルを積み重ねて大型構造物を作ることができる点はもちろんのこと、ロボット自体が別のボクセルへと移動し適切な積み重ねを行うこと、そしてロボットがロボットを複製していく点だ。


KDDIとKDDI総合研究所、多様なロボットの一元管理が可能なプラットフォームの実証を開始 

「ロボットプラットフォーム」では、モバイル通信を介してクラウド上のプラットフォームと、オープンソースのロボット開発ソフトウエア「ROS(Robot Operating System)」対応の異なるメーカや用途のロボットに接続することができる。

接続されたロボットからは、ロボットの通信品質、走行状態、現在地、電池残量などの情報を取得できるほか、ロボットに対して動作を指示することも可能だ。

これにより、管理者は「ロボットプラットフォーム」のみで配送、清掃、見回りなどのさまざまな用途のロボットの管理が可能となる。また、「ロボットプラットフォーム」上で一元管理することで、ロボット同士の衝突回避や連携動作も可能になる。

凸版印刷、複数の異種ロボットで人物認識を可能にするAIシステムを開発

 凸版印刷は、展示会場等の実空間と、それを再現したVR空間をリアルタイムに連動させ、複数の異なる種類のサービスロボットを一元管理・制御するデジタルツイン・ソリューション「TransBots®(トランスボッツ)」を開発しています。

 このたび、「TransBots®」の一機能として複数台の走行するロボットを介して、事前に画像を登録した人物の認識を可能にするAIシステムを開発し、実証実験を行いました。実験では、各所に散らばったロボットから送られてくる画像をクラウド上のAIエンジンで解析と集計を行い、人物認識機能を検証しました。結果として種類の違う各ロボットのカメラ画像から人物認識を行い、クラウド上で一元的に確認することができました。本実証実験で、人物を認識するだけでなく、「TransBots®」上のロボットの現在位置と組み合わせて、人物の位置が特定可能なことを示唆しました。

低価格でロボット・低速モビリティなどの遠隔操縦を可能に!遠隔操縦システム「テクセンプラットフォーム」の予約販売スタート 

「テクセンプラットフォーム」は、ノーコードで様々なモノの低遅延遠隔操縦を可能にする遠隔操縦システムです。プログラミングやネットワークの知識がなくても、アクチュエーターを搭載したあらゆる機器を遠隔から操作可能にします。専用アプリ「テクセンアプリ」をインストールしたスマホと小型制御ボード「テクセンボード」をBluetoothで接続し、「テクセンボード」からモータードライバ等を介して対象機器に接続すれば準備は完了。操縦はお手元のブラウザー上でマウス操作やタップ操作などの直感的な操縦を実現いたします。


テムザック、クモ型ロボット「SPD1」。下水道を群れで点検

下水道管渠(下水道管とマンホール)は1970年代頃から急激に整備され、現在は老朽化している。

 「SPD1」は、その点検用のロボット。サイズは21×25×25cm(基本モデル)。重さは約3.5kg。オプションとして上部カメラ(Raspbwrry Pi Camera V2)や360度カメラ(XDV360)を搭載できる。電源はケーブル供給(DC 12.5V)。通信も有線LANケーブルを使用する。 

既存の点検機器の多くがタイヤ走行式であるのに対して、多脚歩行方式を採用。脚を管の内径に沿わせることで、異なる直径の管に1台で対応する。ロボットは単体でも群れでも行動可能で、群れの場合は1台目が前方確認、2台目が調査箇所記録、3台目が必要箇所作業といった形で役割分担する。

ホンダやPFNが次世代ロボットハンド、低コスト化へ創意工夫

本田技術研究所は、指先に爪を備える4本指型のロボットハンドを実演した。会場では、人さし指と親指に相当する2本の指を使い、飲料缶のプルタブを開ける動作を見せた。強化学習を採用しており、缶の配置や向き、周囲の環境などを考慮して、さまざまな状況でプルタブを開くことができるという。コインのような薄いものをつまんだり、いったん把持したドライバーを人間のように指先で持ち替えたりできる。

アマゾンで働く新しいロボットは、倉庫にある商品の7割近くを扱えるまでに進化した

Sparrowは、注文品をひとつに梱包して顧客に発送できるように、棚や容器に積まれた商品から必要なものを選んでピックアップするために設計された。この作業は、倉庫のロボットがこなす仕事のなかでも最も難しいもののひとつである。商品の種類は多種多様で、それぞれが異なる形状や質感、柔らかさをしている。それらが無造作に積み重ねられていることもあるからだ。

Sparrowは、機械学習とカメラを利用して容器に積まれた物体を識別する。そして、いくつかの吸引チューブを備えた特注のグリッパーを使い、どのようにその物体を掴むか計画を立てることでこの難題に立ち向かっている。


“世界初”の階段昇降ロボット製品化目指す、ユニーク技術でニッチ市場に挑戦

階段昇降ロボットは、バッテリーなどを搭載した制御電源モジュールと、全方位に動けるホイールを持つ移動モジュール、外装部分の構造モジュールの3つに分かれており、それらを伸ばしたり縮めたりすることで階段を昇降する。

 階段を上る時は前方に付く超音波センサーで階段の高さや階段までの距離を認識し、下りる際は接地センサーで地面に着いたかどうかを判断する。左右への移動は側面の超音波センサーで壁を検知する。IMU(慣性計測装置)も搭載しており、転倒など姿勢の異常時には通知する機能の実装も可能という。階段昇降する設計で特許も登録済みだ。

「手書き」代筆するAIロボット、実力は?再現された人間っぽい文字

手書きされた紙をスマートフォンで撮影・アップロードしてから数分後、ロボットが「シュッ」と音をたてて動き始めた。アームの先にはまっすぐに固定されたペン。上下左右、小刻みに動きながら行ったり来たりを繰り返す。ほどなく、「す」のはらいのクセや、文字の間隔の不ぞろい加減もそっくりな、「人間っぽい仕上がり」の文書が完成した。

 開発したエスパリアール合同会社(東京)の濱田純哉さんによると、このAIロボ「手書きくん」は取り込まれた画像を解析して、筆跡、筆圧、文字の大きさなどを学習して再現する。原本にない全く別の文字は代筆できないが、同社側で事前に学習させておいたペン字師範の筆跡ならば、文案だけでも代筆可能という。

サイエンス探求の自律化を目指した世界初のロボット・プラットフォーム

東京大学大学院医学系研究科の原田香奈子准教授と大学院工学系研究科のマルケス・マリニョ・ムリロ助教は、サイエンス探求の自律化を目指した世界初のロボット・プラットフォームを開発しました。

人間の手で行う作業には限界があるため、科学者が思いついても試すことができない実験が多く、AI やロボットの活用が期待されます。原田准教授がプロジェクトマネージャー(PM)をつとめるムーンショット型研究開発事業「人と AI ロボットの創造的共進化によるサイエンス開拓」では、2050 年までに自ら考えてサイエンス探求を行う「AI ロボット科学者」を提案しており、科学者の身体能力を超えたロボット身体と科学者の情報処理能力を超えた頭脳としての AI の開発に取り組んでいます。


ブリヂストン/注目のソフトロボットハンド、レンタル受付開始 

ブリヂストンのタイヤやホースの開発・生産のノウハウを活用したラバーアクチュエーターは、軟性、耐衝撃性、軽量・高出力などさまざまな特徴を持つ。同事業準備室では、今年7月からこのラバーアクチュエーターを搭載したソフトロボットハンドを用いて、同社グループの物流現場でピースピッキングの自動化に向けた実証実験に取り組んできた。

一般的なロボットハンドでは、1種類でチューブやボトル、パウチなど様々な形・硬さ・重さのモノをつかむ事は難しく、ピースピッキングの自動化は難しい課題だったが、ラバーアクチュエーターを搭載した「柔らかい」ロボットハンドでは、ゴムの力を活かし、1種類のロボットハンドで多種多様なモノを”いい感じ”につかむことができるという。

SF感が溢れている...、人工筋肉から作られたロボット・アーム。来年は上半身バージョンも登場

Clone Roboticsが開発している「クローン・ハンド(V15) 」は、人間とソックリの5本指を自在に動かして、鉄アレイやボールなどが掴めます。この動きを作り出しているのは肘から指先まで内蔵された36本の人工筋肉とバルブ。バルブが人工筋肉を制御することで、人間の筋肉の役割を果たしています。

「V15」は、親指の関節なども合わせると、27の自由度を持っています。複雑な構造のように見えますが、実は安く手に入る材料から出来ているとのこと。

次は新型「V16」。圧力センサー付きの電気式油圧バルブを搭載し、防水仕様になったので、もし液漏れしても大丈夫そうです。 50-100ミリ秒で反応し、7kgまでの重さを持てるよう改良されました。

MITが開発したロボットキーパー、阻止率は驚異の87.5%。プロと戦う日も近い? 

カリフォルニア大学バークレー校の研究チームが行った実験では、この小柄なロボットは放たれたシュートのうち87.5%をセービングし、意地でもゴールを割らせない鉄壁の守備を見せた…とは言っても、ロボットの体格のせいか、ゴールはサッカーをはじめたばかりの子どもたちが練習に使うようなサイズのものであり、キッカーもやっぱり子どもだったりして、数字は比較になるものではないのだが。


近接覚でロボットの進化を狙う「Thinker」創業 阪大・小山氏と元ATOUNメンバーがつかみとる未来は?

物体を近距離から高速で随時計測することから、ワークに対する微修正はロボットハンド側に任せることもできるようになる。つまりガチガチの位置制御をロボットに教え込む必要がなくなり、ティーチングが容易になる。人はラフなティーチングだけですむようになり、運用の負担やコストが下がる。多品種少量生産現場では必須の「段取り替え」も容易になるという。

東急、ソフトバンク、日建設計が ロボットフレンドリーな環境構築に向けて共同研究を開始

この度、令和4年度の同事業に、東急不動産株式会社と株式会社東急コミュニティー、ソフトバンク株式会社および株式会社日建設計の4社共同で実施する研究開発事業が採択され、施設内におけるロボットのスムーズな運行を可能にする環境の構築に向けた調査および研究開発を開始することとなった。

東急不動産が管理・運営する東京ポートシティ竹芝オフィスタワーを対象に、ロボットフレンドリーのレベル指標を用いた物理環境の評価を行い、その上で商業フロアやオフィス共用部で清掃、警備、配送ロボットを使用した実証を行う。4社は、施設内におけるロボットの運用上の課題を整理して、施設側やロボット側だけではなく人側の対応も含めて提案・分析することで、それぞれの視点から課題解決に向けた選択肢を示し、施設の状況に応じて合理的にロボフレ化を実現する手法の開発を目指すとしている。

【開発】命を救うロボットを!災害ロボット最前線 宮城・福島

福島県の沿岸部で行われたロボットの祭典。東北大学の災害ロボット研究者も参加し、先端技術で復興を進めようという取り組みを取材しました。

(ミヤギテレビ『ミヤギnews every.』2022年9月30日(金)放送)


ロボットが自動でピッキングと袋詰め ロボットコンビニ1号店「auミニッツストア 渋谷店」注文処理から受け渡しまで全作業を無人で

「auミニッツストア 渋谷店」は利用者がデリバリーのモバイルオーダーを行い、ロボットにより自動でピッキング・パッキングされた商品を利用者自身が店頭のタッチパネルを操作して受け取ることで、注文処理から受け渡しにかけての全作業を無人で行う。すべての注文がオンライン化されているため、店舗の商品が売り切れるとリアルタイムにアプリへ反映される。また、商品ケース(棚)や賞味期限をシステムで自動管理しているため、商品補充・廃棄時時には補充や廃棄が必要なケース(棚)を自動で作業台まで運ぶ。

人間の話を理解して行動するロボット、米グーグルが試作機を公開

ロボットが人間の話し言葉を理解して、部屋の片づけや料理を手伝ってくれる――そんなSF世界のような未来が、すぐそこまで来ているかもしれない。米グーグルは16日、話し言葉に反応する開発中の人工知能(AI)ロボットを公開した。ロボットが言葉を理解して業務を遂行する能力は、当初の61%から74%に上がったという。

将棋・囲碁ソフトの老舗,シルバースタージャパンブースに設置されていた“将棋ロボット”をチェック

対局での「Robot Sprout」はカメラで盤面を撮影し,自分が打った手との差分を読み取って,盤面状況を把握,思考エンジンによって次の手を考え,ロボットアームを制御して一手を打つ,という感じらしい。

 「Robot Sprout」はオセロ,将棋,チェスの3種類のボードゲームに対応しているとのことだが,将棋とチェスに関してはまだ最適化をしている最中とのこと。そのせいもあってか,取材時には画像をなかなか認識しないというトラブルもあったが,通常の状態であれば,一手当たり20秒ほどで指すそうだ。


ヌルヌル油に負けず“がっちり”「ロボット用グローブ」~食品工場の異物混入対策にも開発した手袋メーカーの「東和コーポレーション」

ロボットを使う工場の課題を解決するグローブが開発されました。ロボットの手が油で滑ってしまい、つかんでいた部品などを落としてしまうことを防ぐことができないか、作業用ゴム手袋で国内トップシェアを誇る福岡県久留米市の会社が、ロボット用の手袋を開発し業界の需要を「がっちり」つかもうとしています。

軽快な動きを見せる産業用ロボット。「手」にあたる部分をよく見ると、手袋を着けています。ロボット専用のゴム手袋、その名も「ロボグローブ」です。

プラント、ビル、空中で複数ロボットを連携させる「ハブ」を目指すブルーイノベーション

2022年4月からは「BEPサーベイランス」として本格的にサービスを開始している。電力会社や製造工場で導入されているという。

ドローンポートにせよ、AGVと建物OSとの連携にせよ、BEPは「ハブ」として機能している。今後、多くのロボットが使われる時代が加速するに従って、異なる複数メーカーのロボット同士の連携が、どの現場においても必ず必要になる。スムースな運用のためのルール作りも、様々なレイヤーで必要だ。

すでに様々な現場でロボット活用が進みつつある昨今、結果的にデファクトスタンダードができあがる可能性も高い。ブルーイノベーションもプラットフォーマーとなることを狙いつつ、自らも様々な具体的ソリューションを提案して事業を進めている段階だ。


「水中ロボット制御などで活用が期待」レーザー光を使った ”水中高速無線通信” の実証実験【長崎】

京都に本社を置く島津製作所が水中光無線通信装置を使って、伊王島周辺の海で実証実験を行いました。

水中での通信はこれまで音波や有線ケーブルを使ったものが主流でしたが、この装置ではレーザー光が利用されています。

実験では水中からの映像が届く距離やその通信速度などが計測されました。

水中での大容量データ通信が普及すれば、洋上風力発電施設の点検や沖合養殖の現場で作業の効率化につながると期待されています。

島津製作所 航空機器事業部 磁気装置部 西村 直喜 部長:

「省人化・自動化を進めるためには、水中でダイバーの代わりにロボットを使うというところが、国内外で盛んに研究されている。そのために必要な通信手段としてこの光無線が利用できるだろう」

毎時1,400枚を無人洗浄!トレイ洗浄ロボットシステムを実機展示!

株式会社チトセロボティクス(本社:東京都文京区、代表取締役社長:西田亮介)は、ホバート・ジャパン株式会社舞浜センターにて、トレイ洗浄作業を無人化・自動化するロボット「crewbo トレイ system」の実機展示を8月より開始いたしました。強力、高性能な食器洗浄機を提供するホバート製コンベア食洗機に、チトセロボティクスのロボットシステムを連結することで、毎時1,400枚のトレイを洗浄する自動化ソリューションです。

ソフトロボティクス事業の事業化へ向けてソフトロボットハンドを用いた物流現場でのピースピッキングの実証実験を開始

2022年7月から開始した今回の実証実験では、日用品や雑貨の卸業、ロボットメーカーなどの複数のパートナーと共に、ブリヂストンのラバーアクチュエーターを搭載したソフトロボットハンドを用いて、物流倉庫などでのピースピッキングの自動化に取り組んでいます。一般的なロボットハンドでは、1種類でチューブやボトル、パウチなど様々な形・硬さ・重さのモノをつかむ事は難しく、ピースピッキングの自動化は非常に難しい課題です。当社グループのラバーアクチュエーターを搭載したロボットハンドでは、ゴムの力を活かし1種類のロボットハンドで多種多様なモノを"いい感じ"につかむことが可能となります。今後も、様々なパートナーと共に実証実験を重ね、物流現場のピースピッキング用のソフトロボットハンドを早期に実用化したいと考えています。


ファミリーマートが300店舗でAIロボット導入へ テレイグジスタンスが開発、2種類の「NVIDIA Jetson」を搭載 陳列作業を効率化

スタートアップ企業のテレイグジスタンス株式会社(Telexistence)が、国内のファミリーマート300店舗で、AIロボット「TX SCARA」を導入することを発表した。ロボットには「NVIDIA AI」が実装されている。飲料陳列棚の補充業務をロボットが担うことで、これまでバックヤード作業に多くの時間を費やしていた店舗スタッフが、顧客対応など付加価値の高い業務に集中できるようにする。

鉄鋼曲面を吸着走行する新型ロボット機構の開発に成功

従来のロボットはおもに平面上の走行に限定されていました。曲面に適応させるには面の曲率に対してロボットを小型化するか、特定の面形状と走行方向に限定した機体設計にするなどの必要がありました。そのため、対応可能な面形状および動作や搭載可能な作業ツールの種類に限界があることが課題となっていました。

今回、2つの回転軸によって回動可能な磁石を内蔵した中空の球状車輪を新たに考案し、これを用いて従来ロボットでは困難であった鉄鋼曲面の吸着走行を容易に行えるロボット機構の開発に成功しました。開発したロボットは「曲面形状をした壁面の走行」「壁面への着脱」「壁と天井など2つの面がなす隅部の乗り越え」などの動作を、複雑な制御を必要とせずに実現できます。

Google、「モラベックのパラドックス」打破目指すロボットプロジェクト

米Alphabet傘下のGoogleの研究部門Google ResearchとEveryday Robotsは8月16日(現地時間)、高度な言語モデルとロボット学習によって「モラベックのパラドックス」を解決するための共同研究「PaLM-SayCan」を発表した。

 Everyday RobotsがGoogleのキャンパスで稼働させているヘルパーロボットで実行する学習モデルにPaLM(Pathways Language Model)を採用することで、ロボットの性能を強化し、より複雑で抽象的なタスクを実行させるための研究だ。

大まかな流れは、PaLMが言語理解に基づいてタスクへの複数のアプローチを提案し、ロボットも実現可能なスキルセットに基づいて複数のアプローチを提案する。統合されたシステムは2つの提案を相互参照し、ロボットにとってより有用で達成可能なアプローチを特定する。


溶接ロボットの新潮流、少数ロットでもロボットで作る時代に

最近、搬送以外にユニバーサルロボット社がプッシュしているアプリケーションが溶接作業である。協働ロボットを使った溶接が、徐々に始まっている。ユニバーサルロボットを取り扱うシステムインテグレーター(SIer)も溶接アプリケーションを展開し始めている。

南極の氷の全体像をつかめ!自律型海中ロボット「MONACA」 東大研究チームが挑む前人未到のミッションとは…

「氷の地形をとってくる」というのが大きなミッションです。MONACAは人が指示することなく全自動で海の中を調査するロボットで、南極では最大3キロ氷の下に行くことができます。陸上の形は人工衛星や飛行機で分かるんですが、水中にはどのくらいの深さまで氷があるのか分からない。そこでロボットが直接海の中に入って計測すると正確に分かるわけです。

研究チームは、国内でのテスト航行を重ね、第64次南極地域観測隊の一員として、2022年11月に砕氷船しらせで日本を出発、南極大陸ラングホブデ氷河の棚氷域でMONACAによる観測調査を行う予定だ。

数回デモ実演するだけでロボットに新しいタスクを学習させる新技術——初めての物体でもピックアンドプレースが可能に

研究チームは新しいタイプのニューラルネットワークモデル「Neural Descriptor Field(NDF)」を開発した。このモデルは、3次元物体の形状を再構築するために特別に設計されたもので、ある種類の物体の3次元形状を計算する。合成3次元形状の大規模なデータセットを用いてシミュレーションで訓練したものだが、実世界の物体にも直接応用できる。研究チームは、NDFを「同変性(equivariance)」と呼ばれる特性で設計した。この特性により、NDFに直立したマグカップの画像を提示した後、そのマグカップが横向きになった画像を示しても、最初に提示されたマグカップが回転しただけであり同じマグカップであるとNDFは理解できる。


まるで「生まれたての動物」、歩き方を自力で学ぶロボット犬

カリフォルニア大学バークレー校のダニジャ・ハフナーらの研究チームは、人工知能(AI)の手法の一種である強化学習を利用し、現実の世界でロボットに歩き方をゼロから教えることに成功した。強化学習は望ましい振る舞いに報酬を与えることでアルゴリズムを訓練する手法である。同チームはこのアルゴリズムを使って、トレイからボールを拾い上げ別のトレイに移す動作など、他の3体のロボットの訓練にも成功している。

OLogic社の新世代モバイルロボット(自走式ロボット)にVicorの電源モジュール搭載

OLogic社は顧客と協働し、電力プロファイルの最適化に取り組んでいます。Dusty Robotics社(以下、Dusty社)もその顧客の一つです。カリフォルニア州マウンテンビューを拠点として、新しい建設作業に対応したロボットツールを製造しています。

Dusty社は、図面を床に転写するタスクがプログラムされたロボットを導入することで、従来の手間のかかる工程を省くことに成功しました。ロボットFieldPrinterは、デジタルの図面を読み込み、壁や扉、配管、電気配線などのレイアウトを地面に転写します。これを人間の約5倍の速さ、16分の1インチ以下の精度で行います。


まるでパスタみたいな見た目で障害物をウネウネと避けながら前進するソフトロボットが登場

ノースカロライナ州立大学とペンシルベニア大学の研究チームが、人間やコンピューターからの入力なしに動き回ることができるソフトロボットを開発しました。まるでパスタのような形をしたソフトロボットには、障害物をクリアして進む能力も備わっていると研究チームは発表しています。

このソフトロボットは55℃以上の平面に配置すると、「接触する部分は収縮し、それ以外の部分が収縮しない」という物理現象が起こり、この収縮の差によって転がり出します。転がす平面の温度が高ければ高いほど、収縮差が大きくなって転がるスピードが上がるとのこと。

数回デモ実演するだけでロボットに新しいタスクを学習させる新技術――初めての物体でもピックアンドプレースが可能に

研究チームは新しいタイプのニューラルネットワークモデル「Neural Descriptor Field(NDF)」を開発した。このモデルは、3次元物体の形状を再構築するために特別に設計されたもので、ある種類の物体の3次元形状を計算する。合成3次元形状の大規模なデータセットを用いてシミュレーションで訓練したものだが、実世界の物体にも直接応用できる。研究チームは、NDFを「同変性(equivariance)」と呼ばれる特性で設計した。この特性により、NDFに直立したマグカップの画像を提示した後、そのマグカップが横向きになった画像を示しても、最初に提示されたマグカップが回転しただけであり同じマグカップであるとNDFは理解できる。

ロボットに初歩的な自己認識能力を持たせることに成功!

米国のコロンビア大学(Columbia University)で行われた研究によれば、ロボットに自分の体について、視覚的な自己認識を与えることに成功した、とのこと。

自己認識を持ったロボットは、リアルタイムで自分の体の空間的な位置を把握し、与えられた指令を実行するために、自分の体をいかに動かすべきかを事前に計画するすることが可能です。

また驚くべきことに、損傷を受けて動きが鈍った場合でも、自動的に自分の行動を補正して課題を遂行しようとする様子も観察されました。


「くすぐり」「息の吹きかけ」を感じるプニプニな敏感人工皮膚 ロボットに着せて人間みたいに

提案する人工皮膚は、イオン性ハイドロゲルとシリコーンエラストマーからなる多層構造で構成する。ハイドロゲルとシリコーンの相乗効果により、皮膚のような柔らかさだけでなく、保護のための高い反発力を実現する。

 ハイドロゲルは大量の水を含み、電解質が存在するため導電性を持つ。また表面に触れて発生した振動を多層構造全体に伝えることができる。これらの特性を生かし、層に電極やマイクロフォンを配備することで表面に加わる力(圧力とその動く方向)や振動(たたいた際の波紋)を計測する。

 発生した複数の波紋の大きさと種類を記録することで、くすぐったさを感知することも可能だ。

軽く、安価で、柔軟な「世界初」の空気圧式の協働ロボット

世界初」(同社)とする空気圧式の協働ロボット「Festo Cobot」を公開した。空気圧による動作を実現したことで17kgと軽量かつ、可搬質量3kgの同クラス電動型製品より安価を実現するという。2023年の販売開始を予定している。

最大の特長は、空気の供給によるダイレクトドライブとなっている6軸の関節部分だ。ピエゾバルブの搭載により、空気の流量や圧力を正確に吐出することができ、高速な動作と、柔らかく繊細な動作の両方が可能となった。これによって通常の電動型の協働ロボットのように重いギアや高価な力覚センサーなども不要となることから、重量は17kgと軽量かつ、同クラスの電動型製品より安価な製品を実現するという。

iPS細胞から目の細胞 ロボットとAIが“自動で培養”の技術開発 

iPS細胞からさまざまな組織を作り出す際には、培養液を移し替えたり薬品を注入したりする作業を繰り返し行う必要があり、これまでは熟練の技術者が試行錯誤を重ねながら最適な方法を見つけ出すしかありませんでした。

グループでは、AIと人の腕のようなアームを持ったロボットを組み合わせ、AIの指示に従ってロボットが薬剤の濃度や薬剤を注入する速度など、7項目の条件を少しずつ変えながら自動的に培養を行い、試行錯誤しながらAIが最適な手順を探しました。

そして144通りの条件の組み合わせの中から、AIが適切だとした手順で、ロボットが培養を行うとiPS細胞の91%が網膜の細胞に変化したということです。


東京大学は、人工培養された“生きた”皮膚で覆われた指型のロボットを、世界で初めて開発することに成功したと発表しました。 今回の開発の目的や、どのような分野でこの技術の活用が期待されるのかなど、テレビ朝日・社会部の松本拓也記者が解説します。 Q:“培養皮膚付きロボット”開発成功、何がすごいの?

Q:開発の目的は?

Q:生物と人工物の融合、この技術はどのように活用できる?

Q:人の皮膚細胞だけでなく、動物の細胞も機器に取り付け可能に?

Q:この技術は人体に応用できる? Q:自力で傷を治す“修復機能”、どのようなもの?

Q:映像では赤い球を指ではじいている、どういう意味がある?

Q:今回の開発は「指1本」、将来は他の部位も開発できる?

Q:開発期間・開発費用はどのくらい?

Q:今回の開発は“アンドロイド”開発につながる?

Q:“培養皮膚”ロボット以外への応用へ、今後期待できることは?

概要編

痛みを感じとることができるロボットが開発される

英グラスゴー大学の研究グループが開発したロボットハンドは、最新の「電子スキン(eスキン)」をまとっており、人間のような「触覚」が再現されている。強く突かれれば、痛みで思わず手を引っ込めるくらい人間らしい。

今回の痛みを感じるロボットハンドは、シナプス・トランジスタが接続された皮膚センサーでおおわれている。それによって接触の強さを判断して、痛いほど強ければ手を引っ込めるのだ。

三菱重工:アウトレットモール駐車場でAGVロボットによる自動バレーパーキング実証実験を開始

三菱重工と三菱重工グループの三菱重工機械システム株式会社は、フランスのベンチャー企業であるスタンレーロボティクス社(以下、SR社)の車両搬送用AGV(Automated Guided Vehicle)ロボット“Stan”を用いた、国内商業施設で初となる自動バレーパーキングの実証試験を13日から開始することを発表した。

車両の長さに合わせて自動調整するプラットフォームが車両下部に潜り込み、4輪を持ち上げ搬送するAGVロボットで、屋内外・雨天時の搬送にも対応する。“Stan”は、2018年にフランス・リヨン空港の駐車場で初めて商業運転を開始、その後、イギリス・ガトウィック空港駐車場でもサービス導入されている。


ダイソン、家事を助けるロボットの「手」披露。食器やおもちゃの片付けも

 ダイソンは、ロボット工学とオートメーションに関する国際会議にて公開した映像を、YouTubeで一般公開。映像ではロボットハンドが物をつかむ様子が映され、家事への応用が期待される。

映像は米フィラデルフィアで開催中の国際会議「IEEE International Conference on Robotics and Automation(ICRA)」にて発表されたもの。ダイソン研究開発拠点内のラボ映像で、独自に開発したロボットハンドが皿やコップ、ぬいぐるみなどをつかむ様子が公開された。物体操作やロボットラーニング、視覚、制御に関わる最新研究の一部が見られる。

ロボットの足は中央集権制御から自律分散制御に

自律分散型制御のカラクリを理解するために石黒氏が最初に取り組んだのが、脳を持たずに集団行動するアメーバ状の単細胞生物「真正粘菌」が移動する仕組みの解明だ。「真正粘菌」の動きを模したモデルでは、足となる小さなロボットは単体だと動くことができないが、核となる風船を囲んでループ状につながれば、アメーバ運動して動いていく(動画1)。この際、ロボット全体をまとめて制御する船頭はいないが、個々のロボットは隣のロボットの動きから自分の動き方を自律的に判断している。 

EVシフトで加速する「ロボットセル」への移行、Mujin 滝野CEO

Mujinはもともと設立当初は物流よりも製造業向けにアピールしていた。その後、いったんは物流分野に事業の焦点を絞っていたが、物流現場で培った経験を製造現場に応用。同社のコントローラーを使った「知能ロボット」と数十台のAGVを組み合わせたソリューションによる「次世代生産ライン」をFA(ファクトリーオートメーション)向けに提供し始めている。

近年の自動車業界では以前のような大量生産向けの専用ライン設備ではなく、柔軟に組み替えが可能な「ロボットセル」への移行が加速しているとMujinのCEO 滝野一征氏は語る。 


「サイエンス探求AIロボットプラットフォーム」とは ムーンショット3が目指す柔軟な知能を持ったロボット

「人とAIロボットの創造的共進化によるサイエンス開拓」、つまり、サイエンスを探求する自律型AIロボットの開発のコンセプトに関して、プロジェクトマネージャーの東京大学 准教授の原田香奈子氏らが「人とAIロボットの創造的共進化」と題して紹介した。そのほかの講演内容も織り交ぜながら、ざっとご紹介しておきたい。

テスト機開発用電動クローラユニット「CuGo」、ArduPilotを使用した自律走行ロボット開発事例が増加

株式会社CuboRex(本社:東京都葛飾区、代表取締役社長:寺嶋 瑞仁)が提供するテスト機開発用電動クローラユニット「CuGo」を用いて、大学生やドローン開発の専門会社が、ArduPilotを使用した自律走行ロボットを制作する事例が増加しているをお知らせいたします。弊社の汎用クローラユニット「CuGo」は、テスト機をスピーディに制作できる、業界初のテスト用電動クローラユニットとして誕生し、大学等の研究室や研究機関をはじめとした多くのロボット開発機関に採用され、累計販売台数500台を突破しています。 


ABBロボティクス、世界初のロボット塗装を施したアートカーを公開 インドの8歳の神童とドバイのデジタルデザイン集団がコラボ

ABBロボティクスは8歳のインドの神童Advait Kolarkarさんとドバイを拠点とするデジタルデザイン集団Illusorrという世界的に有名なアーティスト2組と共同で、世界初のロボット塗装によるアートカーを制作したことを発表した。

ABBのPixelPaintロボットは高DPIインクジェットヘッドを搭載した2台の塗装ロボットIRB 5500とプログラミングソフトウェアABB RobotStudioで構成されている。このロボットは高解像度ツートンカラーや個性的なデザインを1度の操作で車体に直接描画する。

ABB 最大2.8mの高さのパレットを迅速かつ効率的に処理する「ロボットデパレタイザ」を発表

パレットの構成や形状がより多様になるにつれて、デパレタイズ作業がより複雑化している。また、以前は手作業で行っていた仕分け作業は、スタッフの離職率が高く、採用コストが増加するのが一般的な特徴となっている。ABBのロボットデパレタイザは高度なマシンビジョンと機械学習アルゴリズムを用いてこれらの問題を解決し、最大2.8mの高さのパレットを迅速かつ効率的に処理する。

最先端のAI知能化ロボット開発「Jetson」をフル活用するための、シミュレーター「NVIDIA Isaac」、デジタルツイン連携「Omniverse」徹底解説

ロボットやドローン、セキュリティカメラ等、多くのエッジデバイスにAI機能を搭載することで知能化できる。そしてAI機能を搭載するには本体にGPUを搭載したエッジ向け超小型AIコンピュータ「NVIDIA Jetson (ジェットソン)」シリーズを組み込むことで実現できる。

例えば、AI自動搬送ロボット(AMR)を知能化すると、指定したルートを自律運転したり、他のロボットと連携して移動することができるようになる。製造工場や配送センターなど、大規模な施設では特に、単独での自動搬送はもちろん、複数台のロボットが連携して移動する搬送システムの需要が高まっている。


空気圧で物を掴む! バナナみたいなソフトロボット

アメリカ・マサチューセッツ工科大学(MIT)のコンピュータ科学・人工知能研究所(CSAIL)に所属するイーユエ・ルオ氏ら研究チームは、シンプルで素早い設計と製造が可能な「ニット型ソフトロボット」を開発しました。

バナナのようなコミカルな見た目ですが、物をつかんだり腕を曲げたりするための補助ロボットとして活躍します。

ロボットが家具を運んでレイアウトを変える「スマートファニチャー」

株式会社オリバーはオフィスにおけるより効率的で人間的な働き方を実現するための提案として、スマートファニチャー「スマファ」の開発・製造を進めている。具体的には2020年には電動昇降するディスプレイモニターやワイヤレス充電を内蔵したワークデスクを開発した。

今回は「スマファ」の最新製品として、新開発のロボット(株式会社シンテックホズミ社製)を活用して家具のレイアウト変更を自動で行えるシステムを発表し、更なるオフィス空間での多様なロボット活用により、人とロボットの協働する世界を示していく。

遠隔から安全に点検できる、プラント巡回点検防爆ロボット第2世代機を開発

三菱重工業は2022年4月11日、ENEOSと共同で開発したプラント巡回点検防爆ロボット「EX ROVR(エクス ローバー)」の第2世代機「ASCENT(アセント)」を市場投入すると発表した。

EX ROVRは、原子力発電所向けの遠隔保守技術を基に開発したもので、照明付きカメラを備えた6自由度防爆マニピュレーターを採用している。これにより、プラント内に複雑に配置された計器の撮影や、ガス濃度の測定、音声の録音、熱画像の取得が可能だ。

 国際規格「IECEx」や欧州などで採用されている「ATEX指令」、国内の防爆型式検定に合格しており、可燃性ガスのある危険な場所でも安全に使用できる。


卓球の正しいスイングを教えてくれるロボットアーム VR環境下でマンツーマン指導

早稲田大学中島研究室とQatar Universityの研究チームが開発した「T2Snaker: a Robotic Coach for Table Tennis」は、VRシステムとロボットアームを連動させた卓球トレーニングシステムだ。VR環境下でユーザーの手の動きを誘導することで、卓球の打ち方の練習を効率的に行い、スキルアップをサポートする。

提案システムは、VR環境とロボットアームで構成する。ロボットアームは9個のサーボモータを直列に接続したもの(9自由度)で構成される。全長990mm、重量2.25kg。蛇ロボットから着想を得たという。

人型ロボットが高所作業…JR西日本が多機能鉄道重機を開発 2024年春に実用化へ

R西日本は4月15日、多機能鉄道重機を開発していることを明らかにした。

これは、人型の重機ロボットと鉄道工事用車両を融合させたもので、従来、人の手により行なわれていた架線などでの高所作業を機械に置き換えるために開発された。

導入されると作業員を3割程度削減でき、かつ地上にいながら作業するため、感電や墜落といった労働災害を失くすことができるという。4月から試作機によるテストが開始される予定で、2024年春には実用化し、営業線での導入を目指す。

アップル、23種のiPhoneを分解できるロボットでリサイクル促進

 アップルは、製品に使用される再生素材の利用について、詳細を発表した。iPhoneを分解できるリサイクルロボット「Daisy」、リサイクル装置「Taz」などを活用し、再生素材の利用を促進する。

初めて、認定取得済みの再生金を初導入したほか、再生タングステン、再生希土類元素、再生コバルトの使用量が2倍以上に向上。2021年のApple製品に使用された全素材のうち、約20%が再生素材となり、これまでで最も多い比率を達成した。 


キリンの首を再現したロボット、力強く柔軟でしなやかに動く 東工大などが開発

体の半分くらいを占めるキリンの長い首は、体重が100kgから150kg、長さが2mある。高い木の葉っぱを食べるのに活用するだけでなく、キリン同士がけんかをする際のネッキングと呼ぶ行為でも活躍する。首を振り回し頭を相手の体に打ち付ける攻撃だ。首の関節は可動域が広く柔軟でムチのようにしなるため高い破壊力を持つ。この柔軟さは、首への攻撃の衝撃を吸収する機能も兼ね備えている。

職人を助けるための実用ロボット 建ロボテック、全自動結束システムを開発

「トモロボ」は同社が2年以上試行錯誤して開発して2019年に市場に投入したロボット。鉄筋工事の単純作業である結束作業を自動化する協働型のロボットである。一般的な市販の手持ち電動工具をセットし、鉄筋の上を自走させることで、きつい反復作業である結束作業を自動化する。建築工事に用いられる細径(φ10〜16㎜)の鉄筋のほか、土木工事やインフラ工事に使用される太径(φ19〜29㎜)にも対応する。対応結束パターンは全結束、チドリ結束、2つ飛び結束。

安価なロボットアームと電動ピペッターによる自動分注ベースシステムを開発 

このロボットアームはそもそもSTEM教育向けに設計されたもので、ロボット制御の専門家でなくても比較的容易に操作することが可能であり、繰返し精度が0.2㎜という安価でありながら高い精度を有しています。

分注を担うピペット部分には、今回のシステムを共同で開発に携わった(株)アイカムス・ラボの電動ピペッター“pipetty Pro”を採用し、Dobot Magician用にエンドエフェクタとして統合されています。pipetty Proは、高精度な連続分注を実現する世界最小・最軽量のペン型電動ピペッターとして、既に多くの国内外の研究・臨床機関において採用されています。


変形する月面探査ロボット「SORA-Q」、22年度中に2度も月へ

SORA-Qは、タカラトミーとJAXA、ソニーグループ、同志社大学による共同研究チームが2016年から開発を続けてきたロボット。

SORA-Qは直径約8cm、約250gという小さな球形ロボット。球形のまま月面に放り出されると中央で割れ、中からカメラが起き上がり、しっぽのようなスタビライザーを背後に延ばす。

 両側の外装をタイヤのように回転させ移動し、前後のカメラで月面やわだちを撮影する。左右の車輪を同時に動かす「バタフライ走行」と、個別に動かす「クロール走行」に対応し、傾斜地での走行にも対応できる。

OSARO、事前登録なしでピッキングから梱包までを自動化

OSAROは、ティーチレス/マスターレスでさまざまな商品のピッキングが可能なロボット用AIの開発で知られるスタートアップ。2015年創業で、米国サンフランシスコに本社を置いている。

3Dビジョンを用いたピッキングとは異なる、同社の独自のAI技術を用いた認識と制御の技術で、商品の事前登録が不要。従来ピッキングロボットが認識できなかった透明なボトルや反射物のピッキングも可能としている。

まず注目すべきは、混載された商品をピッキングする部分だ。さまざまな商材の「把持点」(ロボットがつかむ部分)をティーチレスで認識し、ピッキングすることができる。

この商材の多様さに驚くが、サイズ、素材、形状が異なった商品を事前登録不要でピッキングしていく。

東京駅に「ロボット手荷物預かり所」。預入から取出しまで自動化

JR東日本スタートアップと、エキナカ店舗等への商品配送を手がけるジェイアール東日本物流、次世代ロボット倉庫「CUEBUS(キューバス)」を展開するCuebusの3社は、スペースの高効率化及び様々な倉庫機能の自動化オペレーションを目指した実証実験を東京駅で実施している。

「CUEBUS」とは、リニアモーター付きの「タイル」を床に敷き詰め、その上をキャスター付きの台車「トレイ」が走行するタイプのロボット倉庫。金属製のトレイにはマグネットがついていて、タイル側のリニアモーターで推進されて走行する。トレイ側にはモーターがなく、バッテリーも不要だ。非常にシンプルで部品点数が少なくコストを下げやすいという。回転モーターを使っていないので、故障もしにくい


インフラの保守を助けるGeckoのロボットとソフトウェア

Geckoが提供するロボットとソフトウェアソリューションは、ひび割れやその他の問題がもっと大きな問題になる前に発見できるように設計されている。具体的には、石油・ガス、電力、製造、防衛などの産業構造物を検査するための技術だ。これにはパイプラインから船舶、タンクに至るまで、あらゆるものが含まれている。

ハイブリッド制御ロボット技術のTelexistence新型ロボット ニチレイロジとセンコー物流施設へ 

Telexistence株式会社(TX)は、株式会社ニチレイロジグループ本社とセンコー株式会社と共に、TXの独自AIシステムによる自動制御と人による遠隔操作のハイブリッド制御ロボット技術を核とした新たな物流オペレーションの開発を目的に、TX製ロボットのニチレイロジグループ、センコーへの導入に向けた実証実験を開始した。

第一段階として2022年3月4日に、ニチレイロジグループの物流施設の冷蔵エリアにおいて、TX製遠隔操作ロボットがカゴ台車への混載積み付けを行う実証実験を実施。また、2022年秋頃には、センコーの大手小売業向け物流施設において、実証実験の予定がある。

一反木綿みたいなロボット「零式人機ver.2.0」、高所の危険な作業を人の代わりに

零式人機ver.2.0は2本の腕と頭を持つ上半身だけのロボット。高所作業車のブームに取り付け、線路の高架など高い場所の作業を人の代わりに行う。

 操縦はマスター/スレーブ方式。オペレーターの力を数倍に増幅させてロボットを動かす。オペレーターはロボットの頭にある2つのカメラが捉えた視界をVRゴーグルで確認しながら操作できる。

 人機一体は「零式人機はオペレーターが安全な場所からの操作で作業を代替できる。労働災害のリスクを減らし、不足している労働力を補える」としている。


遠隔操作ロボットにレーザー光、人の技も 災害に備えインフラを守る

コンピューターシステム会社サンリツオートメイション(東京)が販売する「監視点検用 遠隔操作クローラロボット」。災害用ロボットを研究する愛知工大の奥川雅之教授(50)らが開発した調査ロボットをもとに、防水性や防じん性を高めて製品化した。

東京ロボティクス、NTTコム社と取り組む人型ロボットの遠隔力制御の動画公開 

力制御(バイラテラル制御)

バイラテラル制御は遠隔操作技術の手法の一つで、操縦者がリーダー装置を動かすことで、フォロワー装置(人型ロボット)を遠隔から操作することができます。リーダー装置から一方的に位置指令を出すだけでなく、フォロワー装置が感じた外力をリーダー装置を経由して操縦者にフォードバックすることができるため、対象物と接触するような作業も位置制御ベースの遠隔操作技術に比べて容易に行うことができます。

建物で働くロボットには《課題》も《建物自体のビジョン》もあった

オフィスビルや商業施設でロボットを見かけることが増えた。清水建設が手がける大規模賃貸オフィスビル「メブクス豊洲」でも、案内ロボ、清掃ロボ、配送ロボなど、いろいろな役割のロボットが稼働している。メブクス豊洲が面白いのは、ロボットがエレベーターを呼ぶ、ロボットが自動ドアを開けるなど、ロボットと設備を自動的に連動させる実証を進めているところだ。

キモになるのは、ロボットを含むビルの設備をクラウドでつなぐシステム「DX-Core」。コンピュータにつないだ端末同士をプログラミングで連動させるような発想ができる。いわばロボットもエレベーターもDX-Coreというコンピュータにつながった端末のようなものだ。


自動ロボット除雪機「Snowbot S1」

中国新センとニューヨーク州を拠点とするベンチャー企業Hanyangは、自動的に指定したエリアを除雪する雪かきロボット「Snowbot S1」を開発中

除雪したい区画の3つの角にUWBビーコンを発するポールを立てることで、三角測量によりそのエリア内を自動的に除雪して回ります。

最初にスクレーパーか回転ブラシで除雪を行います。次に硬いゴム製の回転式オーガ部で雪を取り込み、最大0.4m/sの速度で移動しながら、360度回転する上部のシューターから雪を吹き飛ばします。

リアルハプティクス技術を応用した遠隔釣りロボット「TeleAngler」の体験会 

株式会社Re-alはリアルハプティクス技術を応用した遠隔釣りロボット「TeleAngler」(テレアングラー)を高齢者向け市場に提供すべく、株式会社ツクイと共同でサービス導入に向けた実証実験を開始することを発表した。

魚の引き具合を本物の魚の引き具合のデータから抽出して作成し、仮想空間においても現実さながらの釣りを楽しむことができる。釣り好きの人は可能であれば現場で釣りを楽しみ、時間に余裕のないときは遠隔からの釣りや仮想空間での釣りを楽しむことができる。

前後左右に自在に動き、シャトルを打ち返すバトミントンロボットの性能に驚愕の声が続出

ラケットを腕に、シャトルコックに焦点を合わせる電子の目、そしてコートの中で道を見つけるのを助けるセンサーを備え、バドミントンコートをマスターするために設計されたマシンです。


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